梅毒と聞くと、昔の性病のイメージがあるかもしれませんが、国立感染症研究所によると、今年に入ってからの梅毒患者数がすでに1,000人を超えているそうです。
1,000人と聞くと少ないと思うかもしれませんが、注目したいのはその増加ペースです。
前年の同時期と比べると、1.3倍もの患者数になるそうです。
増加傾向にある為、このままいくと患者数はもっと増えそうですね。
性感染症の「梅毒」の患者の数が今年に入ってからすでに1000人を超え、1999年以降、最も速いペースで感染が広がっていることがわかりました。
「梅毒」は「梅毒トレポネーマ」という細菌に主に性的接触によって感染し、「しこり」や「ただれ」などの症状が出るほか、妊婦の場合、流産や死産のおそれがあります。
国立感染症研究所によりますと、先月26日までに報告された今年はじめからの患者の数は1013人にのぼり、いまの届出方式になった1999年以降で最多だった去年の同じ時期の1.3倍と、過去最も速いペースで患者が増えています。都道府県別では東京が323人と最も多く、次いで、大阪が147人、神奈川が61人でした。
梅毒は2012年以降、患者数が5倍に急増していて、厚労省は「コンドームを適切に使用して、症状が出たら早期に治療してほしい」と呼びかけています。
引用元:TBS NEWS
世界的に増加傾向にある梅毒の恐怖
梅毒は、病原性の機構はほとんど解明されていない性感染症で、感染すると重篤な症状が出る事が多い性病です。
それだけに、日本では梅毒に感染した場合は、感染症法に基づいて最寄りの保健所に届け出をする必要があるほどの性病なのです。
2000年以降、世界中で増加傾向にあり、その原因ははっきりわかりませんが、ほとんどは性行為によって感染していると考えられています。
かつては「不治の病」とされていたほどの威力なので、やはりコンドームの着用は大事ですし、自ら危険な性行為に手を出さない様にする必要もあります。
梅毒患者に多い年代は?
最近増加傾向の梅毒ですが、特に20代の女性患者が増えています。
20代といえば、これから結婚や出産を控えている年頃ですから注意が必要なはずなのですが。。
梅毒に感染している時に妊娠すると、生まれてくる子供も梅毒に感染している可能性が高く、自分の子供の人生の一歩から台無しにしてしまうことになりますよね。
全般的に若年層での患者が増えていますので、性行為をする際は注意が必要です。
性病が増加する背景として考えられるのは、
- 性感染症だという自覚症状に気付かない
- コスト面や羞恥心で受診しに行きにくい
- 性風俗店のデフレ化による利用者の増加
- 出会い系サービスの普及で一夜限りの関係が多い
など様々な理由が考えられます。
性病にかからない様にすることは大事ですが、もし何か思い当たる節がある場合は、早めに検査をしてみる事をおすすめします。
恥ずかしくて受診したくないという方は、自宅で性病検査ができるキットがありますので、そちらを使えば自分が性病か誰にも知られずに検査することができます。
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