サイトメガロウイルス(CMV)感染症の症状や感染経路と検査・治療方法

サイトメガロウイルス感染症(CMV)の症状、感染経路、検査方法、治療法を解説

サイトメガロウイルス感染症とは?

Cytomegalovirus:CMVによって起こる感染症

サイトメガロウイルス感染症は、サイトメガロウイルス(Cytomegalovirus:CMV)に感染することで発症する病気です。CMV感染症とも呼びます。

日本人の多く(60~90%)は、幼少期などの過去に不顕性感染していることが多く、成人になるとほとんどの人が抗体を持っているケースがほとんどです。性行為による感染も非常に多いことから、性病に分類される場合もあります。

妊婦が初めて感染した場合には、胎児へ胎内感染する場合があり、流産や死産に繋がる場合もあるため注意が必要となります。ただし、ヘルペスウイルスと同様に、体内の細胞内に潜伏した状態で感染している場合が多く、その場合は一生に渡り潜伏感染の状態が続くことになります。

サイトメガロウイルス(CMV)について

このサイトメガロウイルス(CMV)ですが、学名は、HHV-5(Human herpesvirus 5)と呼ばれ、ヘルペスウイルス科ベータヘルペスウイルス亜科に属することから、ヘルペスウイルスの一種となります。

ヒトサイトメガロウイルス(Human cytomegalovirus:HCMV)とも呼ばれるときもあります。

日本と欧米諸国で異なる傾向

このCMV感染症ですが、欧米諸国で多く見られる傾向があります。その理由として、幼少期の感染が少ないことが挙げられています。

それに比べ、日本では子供のころに感染し免疫ができるケースが多く、近年まで問題になることがほとんどありませんでした。

最近の日本では、食生活やライフスタイルの欧米化が進んでいることからか、幼少期に感染せず大人になってから感染する人が増えてきており、大きな問題として取り上げられることが多くなりました。

サイトメガロウイルス感染症の症状

10代から20代の若年層の人が感染した場合、体のだるさや発熱など、風邪やキス病(伝染性単核球症)によく似た症状が現れることがあります。基本的に、健康な人が感染した場合は、ほとんど症状がでることはありません。

性別男性女性
主な症状だるさ、発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れ、湿疹、肝機能の異常などの症状がでます。だるさ、発熱、喉の痛み、リンパ節の腫れ、湿疹、肝機能の異常などの症状がでます。
潜伏期間1ヶ月~2ヶ月1ヶ月~2ヶ月

免疫機能が低下していると重症化

通常であれば、免疫機能により抑制されているCMVですが、免疫力が低下している状態で発症すると症状が重症化しやすく最悪の場合は死亡してしまうケースがあります。

AIDS(エイズ)患者の代表的な合併症

サイトメガロウイルスは網膜に感染することが多く、CMV網膜炎を引き起こし失明に至ることがあります。特にエイズ患者においては代表的な合併症の一つであり、エイズによる免疫力の低下で、ウイルスの再燃や重症化のリスクが非常に高まります。

CMV肺炎と呼ばれるニューモシスチス肺炎によく似た症状が出る場合もあり、発熱、乾性咳、呼吸困難(低酸素血症)の症状が出た後、呼吸不全を引き起こします。さらにこのウイルスが脳まで広がることで脳炎を引き起こし、意識障害や神経障害などを引き起こす恐れもあります。

サイトメガロウイルス(CMV)が引き起こす合併症

  • サイトメガロウイルス網膜炎
  • サイトメガロウイルス肺炎
  • サイトメガロウイルス髄膜炎
  • サイトメガロウイルス腸炎

妊婦にとって非常に危険であるCMV

このサイトメガロウイルス感染症で一番注意したい点が、妊婦の感染です。非常に低い割合ですが、胎児にまで影響が及ぶ可能性があるからです。

すでに免疫がある場合は問題なし

妊婦さんが幼少期にCMVに感染していて、すでに体内に免疫ができている場合であれば、免疫機能が胎児への感染から守ってくれます。

AIDSなどで免疫力が低下していなければ、胎児への影響はほとんどないと言えるでしょう。

妊娠中の感染は非常に危険

非常に危険なのが、妊娠中のCMVへの新規感染です。体内にCMVに対する免疫がない場合、ウイルスが胎児へと進行することを止められないためです。

ただし、影響が出る割合は、1割~3割といったところで、それ以外の子供に関しては影響が出ることはありません。

胎児への影響として、流産や死産の危険性が高まるほか、脳や耳などに様々な障害がでることがあります。

サイトメガロウイルス感染症の感染経路

先天性感染と後天性感染に分類され、先天性感染の場合は母子感染、後天性感染の場合は性行為のほか涙や唾液などの体液を介して感染します。

サイトメガロウイルス(CMV)の先天性感染

母子感染

胎盤を通して感染する母子感染で、胎内で感染した場合は胎児に障害がでるケースがあります。
また、母乳、出産時の血液、膣分泌液、子宮頚管によって感染するケースもあります。

サイトメガロウイルス(CMV)の後天性感染

接触感染

子供から親へ感染するケースとして、接触感染が挙げられます。幼児期に感染した場合は、感染から数年は大量のウイルスを排出し、それらは唾液や尿などに含まれます。親子間でのオムツ替えや食事などの際に感染することがあります。

性交感染

感染者の体液(涙、唾液、膣分泌液、精液、血液、母乳など)サイトメガロウイルスが含まれており、それによって感染することをいいます。但し、すでに感染経験があり抗体がある場合は、再度感染することはありません。

サイトメガロウイルス感染症の検査方法

血液を採取してサイトメガロウイルスが含まれているかを検査します。
病院での検査は、設備により検査精度が異なりますが、性病検査キットの検査所は最新機器を導入していることが多く、より高い精度の検査を行うことができます。
病院の場合は、結果がでてすぐに処方箋を出してもらうこともできるので、自覚症状が激しい場合は病院で検査を行い、心配な程度であれば性病検査キットのほうが人に合う心配もないためオススメできます。
性病検査キットの一覧を見る

サイトメガロウイルス感染症(CMV)の治療方法

基本的には安静療法となりますが、症状がひどい場合は抗ウイルス剤などで処置するケースもあります。
アメリカを中心に多くの会社がサイトメガロウイルスのワクチンを研究していますが、まだ完治できるワクチンは開発されておらず、感染を2分の1程度に抑える効果が実証されている程度です。ワクチンが開発されたとしても実用化までは時間がかかるため、まだまだ先の話となります。
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